こんにちは!コンシェルジュ(案内人)のミユキです🌸
最近、話題になっている「あおり運転」、その恐怖をニュースなので耳にしたことがある方も多いと思います。
2020年に施行された「妨害運転罪」によって、あおり運転は厳しく取り締まられるようになりましたが、ドライバーなら誰しも「あおり運転には遭いたくない」と思いますよね。
実は、嵐の二宮和也さんも「この間、運転していて、人生で初めて“あおり運転”に遭遇したんです。怖くないですか?」とラジオ番組でその経験を語り話題となりました。
そこで今回は、あおり運転に遭うリスクをできるだけ減らすために、あおられやすい車や運転、そして反対にあおられにくい車や運転の特徴についてお話ししていきます。
あおり運転のリスクを少しでも減らしたい方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
あおり運転とは
あおられやすい車やあおられにくい運転を確認する前に、まずはあおり運転についての基礎知識をおさらいしてみましょう。
あおり運転は、特に2017年頃から社会問題化した、加害車両による一方的な危険運転の総称です、正しくは「妨害運転」と呼ばれています。
具体的には以下のような危険運転が、あおり運転(妨害運転)とみなされています。
● 車間距離を異常に詰めた運転(車間距離不保持)
● 不必要な急ブレーキの乱用(急ブレーキ禁止違反)
● 無理な進路変更や蛇行運転、車線をまたいだ走行(進路変更禁止違反)
● 急な加速・減速や異常な幅寄せ(安全運転義務違反)
● 不必要なハイビームやパッシング(減光等義務違反)
● クラクションの乱用(警音器使用制限違反)
● 左車線からの追い越しや無理な追い越し(追越し違反)
● 高速道路での低速走行(最低速度違反(高速自動車国道))
● 高速道路での駐停車(高速自動車国道等駐停車違反)
このような違反を含めた「10類型」と呼ばれる10種類の危険な運転、また罵声や怒号などを特定のドライバーに向けて発することは、妨害運転として妨害運転罪に問われることになります。
▼「(一定の違反)妨害(あおり)運転の対象となる10類型の違反」埼玉県警察
あおり運転(妨害運転)の罰則
妨害運転と認められた場合は、以下のような罰則が課せられます。
● 交通の危険のおそれがある妨害運転……3年以下の懲役又は50万円以下の罰金と違反点数25点(道路交通法第117条の2の2)
● 著しい交通の危険がある妨害運転……5年以下の懲役又は100万円以下の罰金と違反点数35点(道路交通法第117条の2)
違反点数25点は、酒気帯び運転と同程度の罪の重さとなっており、それまでに違反をしたことのないドライバーであっても2年間の運転免許取り消し、また前歴や累積点数がある場合には欠格期間最大5年となることもあります。
違反点数35点の場合は、3年間の免許取り消しとなり、前歴や累積点数がある場合には欠格期間最大10年となることもあります。さらに暴行罪や傷害罪、脅迫罪などの罪に問われるケースもあります。
あおり運転から身を守るために。どんな車や運転があおられやすい?
あおり運転は重大な法律違反ではありますが、自分自身を守るためにも、あおられやすい車や運転は避けておくと、遭遇のリスクを減らすことができます。
日本アンガーマネジメント協会の調査によると、危険運転の被害にあいそうになった状況第一位は「速度を落として運転をしていたとき」となっています。
あまりにもゆっくりと低速で運転していると、後続のドライバーをイラ立たせてしまい、あおり運転につながる可能性があるということになります。
また、調査の第二位として「軽自動車や小さめの車に乗っているとき」が挙げられています。小さな車を相手に、強気であおり運転をしてくるドライバーがいることがわかります。
これらのことから、「ノロノロ運転」や「軽自動車・小さめの車」は、あおられるリスクが高いと考えられます。
さらに注意したい、あおられやすい運転とは
経験豊富なドライバーに聞くと、「急な車線変更」や「急ブレーキ」、「急な合流」、そして「追い越し車線での低速走行」にイライラする人が多いようです。
ざっくり言えば、交通の流れを乱すような運転をすると、あおり運転に遭う可能性が高くなるということです。
例えば、急に車線を変えたり、ブレーキを急に踏んだりすると、後続車にストレスを与えやすくなります。また、追い越し車線での低速走行は、他のドライバーのイライラを招きやすい行為です。
運転にまだ慣れていなくても、周りの安全を考えて交通ルールを守ることはドライバーとしての大切な義務です。少しずつ慣れていきながら、落ち着いた運転を心がけましょう。
あおられやすい運転トップ10
1.急な車線変更・・・ウィンカーを出さずに、急に車線を変えると、後続車に驚かれたり、ストレスを与えることがあります。
2.急ブレーキ・・・不意にブレーキを踏むと、後ろの車が反応しきれず、イライラさせる原因になります。
3.低速走行(追い越し車線で)・・・追い越し車線でゆっくり走ると、後続車がスムーズに走行できず、あおり運転を誘発しやすいです。
4.急な合流・・・速度を合わせずに急に合流することで、他の車に急ブレーキを踏ませたりして、不快感を与えることがあります。
5.ノロノロ運転・・・一般道や高速道路で必要以上にゆっくり走ると、後ろの車がイライラしてしまう可能性があります。
6.追い越し後の減速・・・追い越し車線で車を追い越した後、すぐに減速すると、後続車にストレスを与えがちです。
7.信号が青に変わっても発進しない・・・信号が青に変わった後、反応が遅れて発進しないと、後ろの車がイライラすることがあります。
8.車間距離を詰めすぎる・・・前の車に近づきすぎると、先行車のドライバーが不快に感じ、イライラすることがあります。
9.夜間にハイビームを使い続ける・・・夜間にハイビームをずっと使っていると、対向車や前の車にとって迷惑になります。
10.停車時に方向指示器を出さない・・・停車や右左折する際にウィンカーを出さないと、他の車に急ブレーキを踏ませたり、混乱を招くことがあります。
これらの行動は、できるだけ避けることで、あおり運転に遭遇するリスクを減らせます。
あおられにくい車や運転の特徴は?
あおられやすい車とは反対に「大きめの車」であればあおられにくい傾向にあるかもしれませんが、簡単に車を買い替えることは難しいですよね。
そこで重要になってくるのが、あおられにくい運転です。
以下のポイントに気をつけることで、あおり運転に遭うリスクを減らせます。
・スムーズな車線変更・・・急に車線を変えるのではなく、ウィンカーをしっかり出して周囲に知らせる。
・適切な車間距離の維持・・・前の車との距離を十分に保ち、急ブレーキを避ける。
・速度を一定に保つ・・・特に追い越し車線では、無理に速度を落とさず、交通の流れに合わせた速度を維持する。
これらの運転方法を実践することで、あおり運転に遭うリスクを大幅に減らすことができます。安全で快適なドライブを楽しむために、ぜひ参考にしてみてくださいね。
あおられにくい運転は「ゆとりある運転」がポイント
焦って急な車線変更や合流をすると、後続車に大きなストレスを与え、あおり運転を誘発してしまうリスクが高まります。
そのため、運転の際は必ず適度な車間距離を保ち、ゆとりを持って車線変更を心がけましょう。ウィンカーを適切なタイミングで出すことも、安心につながります。
このような「ゆとりある運転」を意識することで、あおり運転に遭うリスクを下げ、より安全なドライブを楽しむことができます。
初心者マークやドライブレコーダー搭載ステッカーも、あおり運転に有効
また運転に自信がなく、後続車に迷惑をかけてしまうかもと不安な場合は、必要に応じて車の後方にステッカーを貼りましょう。
特に運転免許を取得してから1年以内の貼り付けが義務付けられている初心者マーク、その他にも「赤ちゃんが乗っています」のステッカーなどでゆっくり運転の意思表示をしていると、他のドライバーも配慮をする目安となります。
また「ドライブレコーダー録画中」のステッカーも、あおり運転の抑止力になるといえますので、あおられるかもと心配な方におすすめです。
おすすめは、可愛らしい動物のイラストと一緒に「下手っぴが運転中です。暖かい目で見守ってください」といったメッセージを添えることです。あおり運転をする人は、イライラしていることが多いので、こうした心を和ませるメッセージが、ドライバーの気持ちを穏やかにし、トラブルを防ぐ効果が期待できます。
それでもあおられてしまった場合の対処法
あおられないように対策をしていてもあおり運転に遭遇してしまった際は、決して自力で解決しようとは考えず、すみやかに警察に通報しましょう。
まずは安全なコンビニの駐車場などに車を停車し、警察にあおり運転にあったことを連絡します。
もし同乗者がいる場合は、同乗者に通報を依頼したり、スマホで録画をしてもらうとよいでしょう。
また停車後、加害者側のドライバーが車から下りるように指示してきたり、怒号を浴びせてくる場合もありますが、決して車のドアや窓を開けてはいけません。
警察が駆けつけてくるまでは、可能な限り直接加害者と会話をしないことを心がけましょう。
あおられにくいドライブを心がけて、楽しいカーライフを!
あおり運転は、妨害運転といった犯罪行為にあたります。ですから、加害者が悪いのは明らかですが、それでもあおられるリスクを減らす運転を心がけることで、さらに安心して運転できます。
あおり運転に遭遇しないためには、スムーズで安全な運転や、流れに沿った速度を保つことが大切です。
もし運転に少しでも不安がある場合は、左側走行を意識したり、可愛いステッカーを車に貼るなどして、少しでもあおられるリスクを減らしながら、ドライブを楽しんでみてくださいね。
むち打ち治療協会コンシェルジュ