こんにちは!むち打ち治療協会のナオルです!
今回は、むち打ち症に関する質問にお答えしていきたいと思います。
ご質問はこちらになります。
Q:”むち打ち”は湿布だけで治りますか?
A:いいえ、湿布薬だけでは、むち打ち症の完治には不十分です。
この質問も、よく寄せられる質問ですが、答えは「NO」です。
湿布薬は一般的に痛みや腫れを和らげるのに役立ちますが、むち打ち症では完全に完治できないケースが多くあります。
確かに、湿布を使って痛みを軽減させることはできます。ですが根本的な回復には、やはり専門的な治療やアプローチが必要になります。
湿布については、Q:温湿布と冷湿布、どちらが”むち打ち”に効果的なのでしょうか?でも詳しく解説していますのでご覧ください。
では次に、「むち打ちに湿布が効果的なのか?」について考えていきましょう。
ここからは、個人的な考えとなりますので、参考として読んでください。
先に結論から言えば、「むち打ちに効果的な湿布はない」と私は考えています。
それは何故かというと?
炎症は抑えられても、骨のゆがみは治らない
湿布薬は炎症を和らげるのに役立つ一方で、むち打ち治療の観点から考えると、炎症だけが全てではありません。
なぜなら、むち打ちとは、筋肉が傷ついて炎症が起こるだけでなく、首の骨の位置や彎曲にも影響を及ぼすことがあるからです。
レントゲンを撮ると「ストレートネック」と診断されることがあるのですが、これは、首の骨の配置や曲がり方が事故などの衝撃によって変化したためです。
筋肉は骨から骨につながっており、骨の位置が変わると、筋肉が通常より引っ張られた状態になったり、縮んだ状態になっていたりします。
つまり、炎症が発生している状態である一方で、筋肉は正常な状態よりも引っ張られたり縮んだりして痛み続けるのです。
湿布薬を使うことで炎症を抑えることはできますが、骨のゆがみなどの根本的な問題には対処できません。
したがって、むち打ち治療は単に湿布薬を貼るだけでは炎症は抑えられますが、骨のゆがみという根本的なところは治らないのです。
ですから、骨の位置や筋肉の状態も考慮した総合的なアプローチが必要ということになります。
損傷を受けた身体は、建てつけが悪く雨漏りする家
日本健康予防医学会関節疾病予防専門部会でのセミナーでは、損傷を受けた身体を、建てつけが悪く雨漏りする家に例えることがよくあるそうです。
例えば、建てつけが悪い家は、雨が降ると当然のように雨漏りをします。
そうなれば濡れた床を拭かなくてはいけません。
そして、雨が降るたびに床を拭く作業を繰り返すことになります。
めんどくさがって、そのまま濡れた床を放置すると、床や柱が腐ってしまいます。
結局、根本的な家の建てつけを直さなければ問題は解決しない、と言う事です。
これを、“むち打ち症”に当てはめてみましょう。
- 建てつけの悪い雨漏りのする家は、「損傷を受けた首」になります。
- 歪んだ柱・屋根は、「歪んだ脊椎・筋肉」になります。
- 雨は、「様々な外力(長時間の同一姿勢・力仕事などの要因)」に例えます。
- 雨漏りで濡れた床は、「出現した痛み」になります。
- 濡れた床を拭く作業は、「湿布薬を含む対症療法」です。
- 床が腐ってしまうは、「痛みが取れない状態になってしまう」ことです。
- 歪んだ家の建てつけを直す作業は、「認定院での施術」です。
つまり最終的には、歪んだ家の建てつけを直す作業が必要で、これに相当するのが認定院での施術になるわけです。
湿布は問題を先送りにしているだけ
むち打ちで痛みがあるから湿布薬を貼る。そうすると、少しは楽になるから様子を見る。
長時間同じ姿勢をとっていたり負荷をかけたりすると痛みが出る。また、湿布薬を貼るだけで放置すると、痛みが取れなくなる。
これは、先ほどの雨漏りする家の例と同じことで、湿布薬を貼ることは、痛みを和らげる一時的な手段として有効ですが、問題を先送りにしていると言えます。
むち打ちという外傷によって起こった背骨の歪みや、筋肉の滑走不全などの問題を、同時に解決していく必要があります。
このあたりの問題の解決には様々な方法がありますが、やはりプロフェッショナルの介入が必要となります。
施術と湿布薬を上手に使って辛い症状をできるだけ少なくしていく
ここでいうプロフェッショナルとは、どこの治療院でもできるような施術、いわゆるマッサージを指しているのでありません。
むち打ち症は、ただ単にマッサージしてもらえば治るというものではなく、目的とする組織に対して確実にリリースすることができるテクニックと判断力が必要となります。
結論として、湿布薬とは症状をその時だけ抑える作用であり、湿布薬だけでは、むち打ち症の完治には不十分です。
しかし、症状を抑えることができるため、通院間のつらい症状を和らげるのに役立ちます。
施術と湿布薬を上手に組み合わせて、むち打ちの辛い症状をできるだけ軽減しながらも完治を目指しましょう。湿布薬の選択も大切で、自分の皮膚に負担の少ないものを選ぶことが重要です。
むち打ち症の痛みに立ち向かう際は、プロのアドバイスを受けながら、湿布薬と施術を組み合わせて最適なケアを行いましょう。
いかがでしたでしょうか。
今回は、湿布薬だけで”むちうち”が治るのか?について解説しました。
結論的には湿布だけでは完全な治療にはなりません。
ですが、湿布薬は痛みをなどの症状を抑える作用がありますので、通院間のつらさを和らげるのには役立ちます。
むち打ち症の痛みに本格的に立ち向かうためには、専門家のアドバイスを受けながら、湿布薬と施術を組み合わせた最適なケアがベストだと思います。
当協会でご紹介している認定院は、関節の痛みや靭帯の損傷などの専門分野です。また、首から腰に関わる痛みを得意としている施術家ばかりです。
もし頭痛、肩こり、目まい、吐き気など、寝ても回復されない場合(他の治療院で良くならない場合)は、むち打ち治療協会の認定院にご相談ください。
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