こんにちは!むち打ち治療協会のナオルです!
今回は、むち打ち症に関する質問にお答えしていきたいと思います。
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Q. 温湿布と冷湿布、どちらが”むち打ち”などに効果的なのでしょうか?
A:実は、温湿布も令湿布も効果は変わりません。
なぜなら、どちらも同様の効果を持っているからです。
ただし、それぞれに特徴がありますので、湿布に関する基本情報を混ぜながら解説していきます。
温湿布と冷湿布、どちらが正解なの?
温湿布と冷湿布、どちらが効果的なのでしょうか?この疑問は、本当によく聞かれます。
このような疑問には、温湿布と冷湿布の違いについて、少し誤解が広まっている可能性があるようです。
まず、温湿布と冷湿布を使っても、身体は実際に温まったり冷えたりしません。
正確に表現するなら、これらは「温感湿布」と「冷感湿布」と呼ぶべきものです。
いわゆる温湿布には、トウガラシに含まれているカプサイシンという成分が含まれているので温かい感じがし、冷湿布には、メントールの成分が含まれているのでひんやりとした感じがします。
そして、どちらの湿布にも共通して含まれているのは、炎症を抑える痛み止め成分(例:インドメタシン)です。この成分が痛みを和らげ、炎症を軽減する役割を果たしています。
どちらの湿布を選ぶかは、症状や個人の好みに合わせて、適切な湿布を選ぶことが大切になります。
茶色と白い湿布、どちらを選ぶべき?
次によく聞かれるのは、茶色の湿布と白い湿布の違いについてです。
茶色の湿布を「プラスター剤」、白い湿布を「パップ剤」と呼びます。
効果において大きな差はありませんが、茶色のプラスター剤は、薄くて伸縮性があり剥がれにくい特徴があります。そのため関節付近に貼る場合は、茶色いプラスター剤が適しています。
逆に、白い湿布である「パップ剤」は、水分を多く含み、冷却効果があるのが特徴です。そのため、急性の痛みに対して適している場合があります。ただし、テープ製の湿布に比べて皮膚への密着度は低く、剥がれやすいというデメリットがあります。
湿布を選ぶ際には、自身の症状や好み、使用箇所を考慮して適切な選択をしましょう。
湿布の効果は、どのくらい持つの?
白い湿布(パップ剤)と茶色い湿布(プラスター剤)では、持続時間に違いがあります。一般的に、白い湿布の効果は3〜4時間程度、茶色い湿布の場合、長いもので10時間以上続くことがあります。また通常、1日に1回の使用が推奨されています。
注意点としては、茶色い湿布(プラスター剤)での副作用で光線過敏症となるものがありますので、日光(紫外線)にさらされる部位の使用は避けた方が無難です。
湿布の効果ですが、例えばガムを噛むときに段々とガムの味がなくなっていくのと同じで、時間の経過により効果は薄れていきます。
長時間貼っていても皮膚への副作用が出やすくなるだけですので、もったいないからと長時間貼っておくのはお勧めできません。
湿布の効果と副作用について
湿布は、主に消炎鎮痛効果を持っています。では、この「消炎鎮痛効果」とは何でしょうか?
消炎鎮痛効果とは、(1)赤くなる(2)腫れる(3)熱を持つ(4)痛む、といった、いわゆる炎症の症状を和らげる作用のこと指します。
そして湿布薬は、皮膚を通じて局所に吸収されることでこの効果を発揮します。
一方、内服薬は腸で吸収され、血液の循環を通じて細胞に作用します。効果の強さに関しては、内服薬の方が高い傾向があります。
それでは、湿布薬の副作用についても理解しておきましょう。
- 皮膚に直接貼って使用するため、皮膚が過敏な人は皮膚がかぶれることがあります。
- 飲み薬と比較すると、胃への負担は少ないが、胃潰瘍などの既往歴がある方は長期連用を避けるべきでしょう。
- 喘息などのアレルギーがある方は注意が必要です。
主にこういったところになると思います。
これらのポイントを把握して、湿布の利用を効果的に行う事が大切です。
また、むち打ち症の治療に湿布が効果的なのか?については、治療効果は期待できないといえます。
その理由については、Q:”むち打ち”は湿布だけで治りますか?で詳しく解説していますのでご覧ください。
いかがでしたでしょうか。
今回は、温湿布と令湿布のどちらが、むち打ち症に効果的なのかを解説しました。
湿布薬は、痛みをその時だけ抑えてくれますが、むち打ち症の完治には不十分です。
むち打ち症の完治を目指すなら、プロのアドバイスを受けながら最適なケアを行うことがよいでしょう。
当協会でご紹介している認定院は、関節の痛みや靭帯の損傷などの専門分野です。また、首から腰に関わる痛みを得意としている施術家ばかりです。
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